こんにちは、Mi-kunです。
写真は私のオフィスから見た夕焼け。
30代になってくると急に人生大変になりませんか?
仕事の責任は重くなり、平社員か管理職かのせめぎ合い、後輩に対するリーダーシップ。
家庭では育児と奥さんとの家庭内の調整。
親や親戚が体調を崩したりして、介護などの課題も見え隠れしてきます。
いま私が悩んでいるのは仕事との向き合い方。
社長にはなれないだろう。
でも家族4人で生きてくにはお金が欲しい。
仕事をこなすことはできる。
ただ、優秀な後輩が増えてきた。
いい給料をもらおうと思ったら後輩に恥ずかしくない仕事をしないといけない。
じゃあ部長の椅子を狙うか?
うまく居場所を見つければなれるかもしれない。ただ今の自分にその実力はあるか?
失敗すれば、ヒラ社員で残り30年。
能力がなければ部下に後ろ指を刺される。
では新しい部署に行くか?
自分の今の部署は会社の中で面白い仕事がやれる方だ。異動したところでメリットが見出せない。
何かにチャレンジしようとすると、現在の環境が維持できないリスクにさらされる。
であれば、いっそ転職して業界のトレンドに乗った仕事で充実感を得るか?
こんな感じでもう2年ぐらい、思考のトンネルにはまっています。
そんなある日、先輩が声をかけてくれました。
先輩といっても、となりの部門の事業部長。
8個上ですが、入社した時から目をかけてくれた先輩。
入社以来評価は常にトップのスーパー営業。
15年ほど私の部署にいて、今の部門の礎を作ってくれた人。
仕事に厳しい人でこれまで何度かその人の部署に異動させてくださいという話もしていたのですが、お前は私の上司が離さないから無理だと断られていました。
私はそれを自分が評価されていないからだと受け取めていました。その後も仲良くしていましたが、悲しい気持ちが残っていました。
そんな憧れの先輩といつも一緒に行くやっすい居酒屋で着いてすぐに言われました。
「俺、来年から業界全体を見ることになったから、このチームを離れる。今日決まった」
私はまず嬉しいと思いました。
お世話になっている憧れの先輩の栄転です。
それに今日決まった三カ月後の人事を、いの一番に私に伝えてくれたことを心より嬉しく思いました。
おめでとうございます、と声をかけ、異動の経緯や後任の人事など会社の動きについて色々と質問をしていきます。
一通り話したところで先輩が言ったのは意外な言葉でした。
「俺は仕事で負ける気はしないが、この会社でえらくなるには決定的に英語ができない。
だから、50前で役員になって残り数年を駆け抜けて逃げ切るのが俺の生き方だと思ってきた。
それにはちょっとこの人事は早すぎるんだ」
確かに私の会社にそういう要素があるのは事実なのですが、会社でもトップ人材である先輩がそこまで割り切っていたのは意外でした。
そしてこう続けます。
「お前はどういう生き方をしたい?」
私は困り、少し考えて言いました。
「私はまだ先輩と違って生活にゆとりがないのでもっと金を稼ぎたい。
自分はバランス感覚ぐらいしか取り柄がないので、後輩たちの役に立てるように英語を磨いて戦える男になりたいです」
先輩はこう続けました。
「部長になったら結果を求められる。
見てるほど楽なもんじゃない。
営業だからどんな局面でも仕事を作らないといけない。
その達成への覚悟はお前にあるか?」
「いい給料をもらえばその仕事ぶりは部下たちが見ている。
人に後ろ指を刺されないように生きてくのは結構辛いぞ。
もっとのんびり生きる選択肢もあるんじゃないか?」
私は言いました。
「数字に対する計画性や意欲は確かに足りないかもしれません。
ただ、残りの会社人生をチャレンジせずに過ごすのは性格的に無理です。」
先輩は続けます。
「じゃあ、お前に仲間はいるのか。懐刀はいるのか。俺にはあいつとあいつがいる。
お前もそろそろそういうやつを作らないといけない。一人で組織は回せないぞ。」
「仲間は絶対に大事にしないといけない。俺は絶対に成功できるという確信がなかったら、仲間を俺の組織には呼べない。
俺はお前にキャリアという成功を与えればいいのが、報酬で与えればいいのか、なにを与えれば満足してもらえるかがわからない。
仕事の仕方も同じ、バランスが強みというが、全部が平均以上の仕事ぶりでは周りも使い方が難しい。
俺はこれだ、という強みを定めろ」
ここまで聞いて、私は涙が出てしまいました。
今日この場はたまたま遅くまでいたからではなく、私にハッパをかけることと私の誤解を解くためにあったのだと理解したからです。
そこからはあまり言葉にならず、続けられた言葉にただありがとうございます、とだけ答えていました。
先輩はちょっとバツが悪そうでした。
このブログは、私が仕事と家庭に悩み、新たな小さなチャレンジを求めて始めました。
多くの読者の方から勇気をもらい、このブログに名実ともに支えられてきました。
正直、私はキャリアに悩みすぎて転職しようと思っていました。
ただ、先輩の心意気に触れ、初心に立ち返って島耕作のようにまずはサラリーマンを全うしてみようと思いました。
そして、先輩がいる限り、私はこの会社で努力してみようと思います。
私は小さな時から、人の二倍努力しないと一人前になれません。
少しブログにかける時間も減るかもしれませんが、逆に仕事や英語の勉強記事を少し増やしてみようかな…と。
ブログって日記じゃないと思うものの、、自分の日々の記録としてとっておきたくて長々と記事を書いてしまいました。
東京の片隅で起きている与太話として大目に見ていただければ嬉しいです笑